段位認定試験「見取り暗算」の問題例
段位「見取り暗算」の問題です。
4桁・6桁・8桁×10行の問題が、
それぞれ10問ずつ出題されます。
問題はかけ暗算やわり暗算と同様に、
最後の方に行くにつれて難しくなるようですね。
これが30問で制限時間4分です。
1問10点で全問正解すると300点、
290点取れば十段です。
段位認定試験「見取り暗算」の計算について
見取り暗算については、
もはや見取り算と同様ですね。
片っ端から足し引きしていくだけです。
何にも問題はないですよね。
段位認定試験「見取り暗算」の問題改正
見取り暗算についても、
やはり改正で問題の構成が大幅に変更されました。
しかも、見取り暗算に関しては、
平成15年と平成22年で2度大きな改正をしています。
平成15年度改正について
まず、平成15年度改正では、
“3桁~6桁15口”から“6桁揃い10口”
に変更になりました。
15口から10口になったので、
簡単になったのかと思いきや、
1問の字数は“60字”で同じなので、
簡単になったとは言えないでしょう。
むしろ、
すべての数字が6桁揃いなので、
改正後の方が見た感じ“重い”です。
また、すべて6桁揃いのため、
答えがマイナスになる問題が、
判別しづらくなったという点では、
時間ロスにつながる可能性はあります。
↓の問題を見てください。
平成15年度改正前の問題(写真)は、
3桁~6桁の数字で構成されており、
答えがマイナスになるか否かが、
ご覧の通り一目で判別できました。
マイナス問題は、通常よりも、
計算に少し手間がかかるので、
時間内にすべて解ききれない場合は、
手を出すのは得策とは言えません。
平成15年改正前の問題は、
マイナス問題がすぐに分かったので、
見るだけで避ける事ができましたが、
改正後の6桁揃いの問題の場合、
“手を出したらマイナスだった!”
ということがあるかもしれません。
一方で、加減算の問題自体は、
14問➔12問と減っているんですよね~。
まぁ、15年度改正は、
得点UP要因と得点down要因があり、
結果得点にあまり影響なかったんじゃないかと思います。
平成22年度改正について
平成22年度改正は、
6桁×10口30問だったのが、
4・6・8桁×10口各10問に階層化されました。
10問毎に問題の難易度が上がる、
ということですね。
具体的な問題構成は、
No.1~10 ⇒ 4桁×10行
No.11~20 ⇒ 6桁×10行
No.21~30 ⇒ 8桁×10行
という感じになっています。
日本珠算連盟側も試行錯誤して、
珠算人全体の暗算力向上を、
図ろうとしているのかもしれませんね。
段位認定試験「見取り暗算」の計算方法
私が現役だった十数年前は、
まだ問題が改正される前だったので、
見取り算同様に3桁ずつ小分けにして計算していました。
しかし、改正後の問題を見たところ、
No.1~10までは4桁揃いの問題なので、
この10問は分けないで一気に計算したいところ!
そうすれば、かなりの時間稼ぎになります。
ただ、
今まで3桁ずつ計算していた人が、
4桁をいっきに計算しようとすると、
正答率にかなり影響が出てくるかもしれません。
あまりにも誤答が増えるようなら、
無理せず3桁ずつ小分けにして計算しましょう。
段位認定試験「見取り暗算」を早く解くためにしたこと
「見取り暗算」は制限時間4分です。
他の暗算科目よりも1分長いですが、
それでも全部解くには相当のスピードで解く必要があります。
しかし、見取り暗算は、
テクニックというよりは、
そもそもの計算力がものをいうので、
あまり工夫できることはないかもしれません…。
足し算のみの問題から解く
“頑張れば全問解ける”という人は、
このやり方はかえって時間ロスです。
問題を選んで、
行ったり来たりするわけですからね。
が、全問解ききれない人にとっては、
引き算が時間ロスの原因になります。
やはり、単に足すだけの計算よりも、
足し引きする計算の方が時間がかかりますからね。
しかし、問題の改正によって、
最初の10問は4桁揃いになったので、
この10問は最初に解き切った方がいいでしょう。
そのうえで、
足し算のみの問題⇒引き算を含む問題
という流れで問題を解けば、
多少は多く問題を解けるのではないでしょうか。
答えを書きながら次の計算をする
あとはこのくらいしか、
時間短縮する方法はないかもしれませんね。
そもそも問題を小分けにせずに、
いっきに計算できてしまう人は、
そんなことしなくても全問解けるのでしょうが…。
小分けにして計算する人は、
答えを書きながら次の計算をしましょう。
コンマ数秒ずつ短縮していくのです。
それでも稼げる秒数は大したことないですけどね。
数字を小さく書く
これは全科目共通ですね。
他の科目でも書いてきました。
無駄な時間は極力排除しましょうということですね!
なるべく数字は読める範囲で小さく書きましょう。
私から伝えられるのは、これくらいです。
さぁ皆さん頑張って十段目指しましょう!!
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