「そろばん」の計算科目にはどんな種類があるの?

そろばんを知る

そろばんの“科目”って?

いざ、そろばんをはじめるとします。

さて、どんな計算をするのでしょうかね?

 

そろばんを始めるといっても、“足して引いて”の計算ができるようになるのはもちろんですが、皆さん、その先の「珠算検定」という試験を目標に日々練習をしています。

そろばんも立派な資格試験なんです。

 

資格試験を受けるうえでは、そろばんを使っていくつか計算の種類があります。

足したり引いたりを繰り返す計算、というのもそのうちの一つです。

そろばんでは、これを「見取算(みとりざん)」といいます。

 

なかなか聞き慣れない言葉ですが、「なぜ、足したり引いたりするのを見取算と言うのか?」という話はさて置き、このような計算の種類のことを「科目」といいます。

足したり引いたりするだけが、そろばんではありませんからね。

 

そろばんの科目には何がある?

そろばんの試験では、そろばんを使った計算の種類がいくつかあります。

 

先ほど、“計算の種類=科目”と話しましたよね?

そろばんを始めるにあたり、基本的に3つの科目を練習することになります。

 

その3つの科目というのが、

見取算
かけ算

わり算

…の3科目なんです。

 

そろばんの試験では、この3科目は基本的に共通(9・10級を除く)ですが、級があがるにつれて問題が難しくなっていきます。

 

試験には暗算の科目もある!

そろばんの試験では、そろばんを使った科目の他にも、そろばんを使わずに計算する暗算の試験もあります。

暗算の試験も、そろばんの試験と同じように、見取算・かけ算・わり算の3科目あるんです。

 

ということは、そろばんの試験(珠算検定)には、“そろばんを使う珠算科目”“そろばんを使わない暗算科目”が、それぞれ3科目ずつあるということになるんですね!

 

まとめると以下の通りです。

《珠算科目》見取算・かけ算・わり算の3科目
《暗算科目》見取暗算・かけ暗算・わり暗算の3科目

これだけです。なんてことないですね(笑)

 

見取算の問題サンプル

サンプルとして、8級の見取り算の問題です。

画像では、No.1からNo.3までの問題3問が表示されていますね。

縦に長くのびているのが1問の問題となります。

 

縦に数字が8つありますね。

これを上から足したり引いたりしていくわけです。それだけです(笑)

最後に「計」という部分に、足し引きした合計を記入して計算終了となります。

 

どうですか?

なんとなくできそうな気がしてきませんか?

 

検定試験の出題形式

はじめたばかりの段階で、検定試験の話をするのも時期尚早かもしれませんが、検定試験問題の出題形式の話を少ししましょう。

 

そろばんの試験は、10級から始まり1級を合格すると段位に入ります。

段位は、準初段から始まり、最高段位は十段です。

 

ほとんどの人が、10級からはじめることになると思いますが、珠算検定の9級と10級には、わり算がありません。

暗算も7~10級は見取暗算だけです。

 

そして検定試験では、3科目を科目ごとの単独試験としてではなく、1つの試験ととらえられているので、3科目の問題が一枚の用紙にまとめられて出題されます。

制限時間も3科目まとめて計るのです。

 

これ、子供の頃そろばんを習っていた人が聞いたら「あれ?」と思いませんか?

私も「あれ?」と思いました。

 

私が現役の頃は、級位試験でも科目ごとに問題用紙も別だったし、制限時間もそれぞれ別に設けられていたからなんです。

実は、平成14年度に問題が改正され、そのとき「3科目を全体として一つの試験とする」形に変わったようなんです。

ホントびっくりですよね。

 

ちなみに、段位認定試験については、以前と同様、3科目すべて単独の科目なので、制限時間もそれぞれ設けられています。

 

なくなった科目やその他の科目

そろばんの試験科目には、過去存在したが無くなってしまった科目や聞き慣れない科目が存在します。

伝票算

全珠連では、選択科目として現在もなお存在しているようですが、日珠連には、かつて「伝票算」という科目がありました。

 

何枚もの紙が一冊に綴られたものを、ペラペラとめくりながら計算する計算科目です。

 

この伝票算は、平成14年度に級位試験で廃止され、平成15年度には段位試験でも廃止になってしまいました。

※伝票算については↓コチラ↓の記事をご覧ください。
廃止された「伝票算」とは?

 

その他の科目

「その他の科目」というと怒られてしまうかもしれませんが(笑)、全珠連には主要3科目の他にも選択科目で「応用計算」や「開法」といった科目があります。

※日珠連と全珠連については↓コチラ↓の記事をご覧ください。
『日珠連』と『全珠連』の違いは?Part.1
『日珠連』と『全珠連』の違いは?Part.2

 

しかし、私、1級からは日珠連の検定試験しか受けていないので、「応用計算」や「開法」という科目はやったことがないのです!

応用計算の方は、確か「金利何%で複利計算すると…」といったような問題だったと記憶していますが、開法については全く分かりません。

 

逆にどんな科目なのか興味があるくらいなので、知っている人がいたら教えてください(笑)

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