“指を置く”とは?
かけ算とわり算をする時には、“指を置く”事をしなければなりません。
“指を置く”とはどういう事か?
意味自体はそのままで、文章でなかなか説明しづらいのですが、そろばんの珠の下の「縁」のあたりに指を添えるということです。
ちょうど、こんな感じです。
かけ算とわり算をする時には、このように指を置きながら計算をするんです。
なぜ指を置くのか?
さぁ、なぜ指を置かなければならないのでしょうか?
それは…
その指の位置が「答えの“1の位”を示すから」なんです!
指を置かずに計算することももちろんできます。
それに実は、指を置かなくても大体正解します(笑)
…が!
それでも始めたばかりの頃は、面倒くさくても指を置いて欲しいです!
ここまでいうのには理由があるんです。
答えの1の位が「0」になる問題がある
その理由の1つとして、問題の中に“答えの1の位が「0」になる問題”が出てくる場合があります。
例えば、120とか380とか…1の位が「0」になりますよね?
こういう問題が出た時に、指を置いて“答えの1の位”を決めておかないと、120を12と間違えたり、380を38と間違えたりしてしまうんです。
こういう間違え方は非常にもったいないです!!
小数点を含んだ問題がある
それに、3級以上になると、整数の問題のみならず、小数点を含んだ問題が出てきます。
小数点の問題の場合は、“小数第3位未満四捨五入”というように、小数点以下を書かせるため、指の置き方をしっかりマスターしていないと、答えが何桁で、どこまで答えを書けばいいのかが分からなくなってしまうんです。
上級者になれば、指を置いている時間がロスになるために、おそらく多くの人が指を置かないで計算します。
しかし、それは“答えが何桁になるのか”をちゃんと分かったうえでやっているので、間違えずに正しい答えを出すことができるのです。
“指を置く”という事が、どういう事かわかりましたか?
かけ算の指の置き方
かけ算の指の置き方をやっていきましょう。
この問題を例にして指の動きを確認しましょう。
「83」をそろばんに入れておきます。
指を置くスタート位置は、「83」の1の位のところ。
この状態から指を動かしますが、かけ算の場合は、右側(→)の方向に動かします。
そして、右側にいくつ動かすのかは、もう一つの数字のケタ数が関係してきます。
その、もう一つの数字というのは「4」ですね。
「4」は1ケタになるので、1ケタ分指を右に動かします。
ここで注意!!
「1ケタ分指を動かすということは、指を1個右に動かせばいいのか~」…というとそうではありません!
指を動かす時には、注意したいルールがあります。
それは…
ケタ数分動かす前に、1つ動かすべし!
「4」が1ケタなので、1ケタ分動かす前に、右に1つ先に動かすんです。
つまり、1ケタ分動かすなら“2つ”、2ケタ分動かすなら“3つ”動かすということです。
なんで、最初に1つ動かすのかは分かりません(笑)…が、これはルールと思って覚えてくださいね。
ちなみに例外もあるんですが、3級までは必要ないので、今は気にせずに進めましょう。
さて、先ほどの注意点を考慮して指の動きを考えます。
「4」は1ケタですので、全部で2つ右に動くことになりますね!
動いた後の指の位置はこのようになります。
大丈夫ですかね?
かけ算の指の動きはこんな感じです。
一応、最後まで計算した場合にどうなるかというと…
こうなります。
指が置いてある位置が、答えの1の位になるというわけですね。
わり算の指の置き方
わり算の指の置き方をやっていきましょう。
この問題を例にして指の動きを確認しましょう。
まず、「336」をそろばんに入れておきます。
指を置くスタート位置は、「336」の1の位のところ。
この状態から指を動かしますが、わり算の場合は、かけ算と反対方向の左側(←)の方向に動かします。
かけ算との違いはこれだけなんです。
1ケタ分動かすなら“2つ”、2ケタ分動かすなら“3つ”動かすというルールも同じ。
つまり、例題の「336」に対するもう1つの数字が「4」なので、左に2つ動かせばいいということになるんです。
動いた後の指の位置はこのようになります。
最後まで計算すると…
このようになります。
これも、指が置いてある位置が、答えの1の位になるというわけですね。
いかがでしたか?
答えのケタ数を間違えないためにも、しっかりと理解しましょう!
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